上げのあとに来るのは、下げではなく横ばいでした

上げ続けた相場が止まると、以前の私は「ここから下げる」と決めて売っていました。上げ切ったなら、次は下げ。そう決めていました。そして、その売りで切られています。

今の私は、流れが止まったあとを別の順番で見ています。

上がって横ばい、下がって横ばい。これがトレンドです。

感覚ではありません。私はこれを、事実として見ています。この記事では、この順番と区間ごとに私がやることを書きます。最後に、この順番を先読みには使わない理由も書きます。

目次

29銘柄のうち、枠の中を往復する銘柄が16から23に増えました

私は毎週末、29銘柄の週足を同じ基準で3つに分けています。強い流れの中にいるもの。上下の枠の中を往復しているもの。平均線が絡んで方向の出ていないもの。この3つです。

8月24日の週、強い流れの中にいたのは11銘柄でした。9月21日の週には、一桁まで減っています。では、流れが止まった銘柄はどこへ行ったのか。反対向きに強く走り出した銘柄も、この「強い流れ」の数に入っています。それでも一桁です。

同じ4週間で増えたのは枠の中を往復する銘柄で、16銘柄から23銘柄になりました。

この夏の相場は、流れが止まって横ばいが増えた時期でした。上げのあとに下げがすぐ来たのではなく、間に横ばいが挟まっていました。

一本のトレンドは、上がる・変わり目・横ばい・下がるの順に通ります

私の言葉で書くと、トレンドの一生はこうなります。

上がっている間は、押し目で買う場面が何回も来ます。上げの終わりに、流れが変わる場面が一回来ます。そこから横ばいになって、価格は枠の中を往復します。枠を下に抜けたら、今度は戻りで売る場面が何回も来ます。下げ切ったら、また横ばいです。

区間ごとに、週足の20週線の形が違います。20週線は、直近20週の終値の平均の線です。

  • 上がる区間=20週線が右肩上がり。狙うのは、日足の押し目から流れが再び走り出すところです。何回も来ます。
  • 変わり目=週足の前の高値の近くで、日足が二番天井を作って折れる場面です。流れに逆らって入るのは、ここだけの例外です。前の高値に届いたことを含めて、決めた形が全部そろった時にしか入りません。私から探しには行きません。
  • 横ばいの区間=上げてきた20週線が、だんだん横ばいになります。価格は上下2本の線の間を往復します。
  • 下がる区間=20週線が右肩下がりに変わっていく区間です。始まるのは、価格が枠を下に抜けてから。抜けたあとに日足が作る最初の戻りが、一回目の入口です。そのあとも、戻りで売る場面が何回も来ます。

変わり目の一回が来ないまま、枠を抜けて下げが始まることもあります。その時は、抜けたあとの最初の戻りから入ります。変わり目を取り逃しても、下がる区間の入口は何回も残っています。

図のとおり、上げと下げの間には横ばいの区間が挟まります。上げの終わりにすぐ下げを取りにいくと、この横ばいを飛ばすことになります。

「上げが終わったら売り」は、横ばいの区間を丸ごと飛ばしていました

以前の私が売っていたのは、上げが止まった直後でした。

その時点では、価格はまだ枠を下に抜けていません。20週線も、上向きか横ばいです。なので私の売りは、下がる区間の一回目ではありませんでした。

止まった直後は、まだ下の端がありません。下の端が無ければ、売ってからどこまで伸びる余地があるのかを測れません。私は伸びる余地を測れない場所で、下げを当てにいっていたわけです。相場はそこから、横ばいに入るところでした。

ここで、こう読みたくなる方がいると思います。

上がって横ばいなら、その次は下がるはず。

答えは、分からないです。

横ばいのあとに枠を上へ抜けて、もう一度上がる区間が始まることもあります。どちらへ抜けるかは、抜けたあとにしか分かりません。なので私は、横ばいを見て下げを予想して売ることもしません。

区間の名前は、後から付けます。大きな流れは、週足の20週線で見ます。右肩上がり・横ばい・右肩下がりのどれかです。

日足でより具体的に見る時は、60日線を見ます。直近60日の終値の平均の線です。この線がほとんど動かずに寝ていれば、横ばいの箱の中です。

先に名前を付けにいくと、昔の私と同じ売りに戻ります。

横ばいの区間では、60日線を枠の真ん中とみます

横ばいの区間で、売りか買いかを決めるのは日足の2本の線です。60日線と20日線です。60日線は、横ばいかどうかを見るのに使った線です。20日線は、直近20日の終値の平均の線です。

枠の上の端から売ろうとすると、価格はまだ20日線の上にいます。価格が20日線の上にいるうちに売るのは、私にはリスクが大きすぎます。

私は、この60日線を枠の真ん中とみます。20日線が60日線より上にある間は、売りを狙います。下にある間は、買いを狙います。

売る時は、日足が20日線を割ったあとです。割っただけでは入りません。日足が一度戻して、また下げ始めるのを待ちます。買いはその逆です。20日線を越えて一度押し、また上げ始めたところで入ります。

こう聞くと、「では、下げがはっきりしてから売ればいいのですか」と思う方がいると思います。それは遅いです。20日線が60日線を上から割り込んだあとは、売りは狙いません。

ただし、例外があります。100日線は、直近100日の終値の平均の線です。

枠の終わりかけで、この100日線が横ばいのまま60日線がその下で下を向き、線が上から100日線・60日線・20日線の順に並び切ったら別です。そこはもう横ばいではなく、下がる区間です。戻りで売ります。買いは、その逆です。

細かい入口の条件は『枠の中では、形が綺麗でも入口を変えます』に書きました。そのうえで、反対側の端までの距離を測ります。売りなら下の端まで、買いなら上の端までです。損切りの幅の2倍に届かなければ、注文を置きません。

持つ長さも変えます。上がる区間なら、流れが続く限り持ちます。枠の中では反対側の端がそのまま壁なので、持つのは短くなります。

もう一つあります。何本かの平均線が絡んで寝ていて、上下の端すら引けない横ばいがあります。枠が引けなければ反対側の端までの距離も測れないので、これには触りません。

この夏は分かりやすい強い流れが少ない時期でした。だからこそ、枠の中での取り方が固まりました。強い流れしかない時期だったら、枠が来た時に今の考え方にはならなかったはずです。

私が週末にやるのは、今どの区間かに名前を付けることだけです

週末に週足を開いて、銘柄ごとに今の区間を一つ選びます。上がる区間か。横ばいか。下がる区間か。線が絡んでいるか。

名前が決まれば、平日にやることも決まります。

  • 上がる区間なら、押し目で買う
  • 横ばいなら、20日線が60日線の上にある間は売り、下にある間は買い。短く持つ
  • 下がる区間なら、戻りで売る
  • 線が絡んでいたら、触らない

やらないことも一つだけ決めています。次の区間を当てにいくことです。

上がって横ばい下がって横ばいという順番は、今いる区間を確かめるために使います。次の区間を当てるためには使いません。

上げが止まったのを見て、私が今やるのは売りではありません。週末に20週線と60日線を見て、区間の名前を付け直すことです。

私の数字も言葉も、信じなくて構いません。ご自身のチャートで確かめられます。

ご自身の履歴から、上げが止まったところで売って切られた一回を開いてください。無ければ、横ばいの中で往復に振られた一回でも構いません。その週から先の20週線を、数週ぶん送って見てください。下を向いたか、しばらく横ばいだったか。

確かめた結果を、メールの返信で送ってください。「そんな一回は見つからなかった」の一言でも構いません。個別のお返事はしていません。でも、全部読んでいます。


次に読む

——私の一週間の仕事の大半は、月曜の朝の3分で終わります。その中身と、なぜ足りるかの設計。

——シルバーの売りを、入った場所と切られた場所のまま残した記録です。

区間の名前を付けたあと、どこで入るか。その一点は、無料の一冊にまとめています。

無料特典『たった一つの形』を受け取る
無料特典『たった一つの形』を受け取る

【ご確認ください】
本記事は私の経験と考え方の共有であり、特定の金融商品の売買を推奨・勧誘するものではありません。
投資には元本を割り込む損失のリスクがあり、最終的な判断はご自身の責任で行ってください。


参考になったらシェアを!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

トレードの本質を語ります。聖杯も未来を言い当てる方法もありません。あるのは相場の流れを見極め、優位性が生まれるまで待ち、間違えたら撤退するという地味な積み重ねだけです。私を信じる必要はありません。すべてご自身のチャートで確かめてください。

目次