押しが止まって価格が跳ねた瞬間、どこに注文を置きますか。いちばん目に入るのは、押しが始まった場所の高値です。そこを抜けたら、もう一度上へ走る。分かりやすい線です。
でも私は、そこを引き金にしません。その高値は上限で、山ができるまで注文を待たせておく仮の置き場所です。この記事では、引き金の生まれる場所と上限の二つの役目を書きます。

引き金は、押しの中でいちばん近くにできた小さな山です
私が引き金にする場所は一つです。押しが止まって跳ね返ったあと、いちばん近くにできた小さな山を価格が抜けた一点です。
順番に書きます。4時間足で走り出したあと、押しが入ります。この押しを1時間足で見ます。
- 価格が下げて、押しの底ができる
- 少し跳ねて、小さな山ができる
- 価格が、いちばん近くにできたその山を抜ける
注文は、押しが始まった時点でまず上限(押しの始まりの高値)の少し上に置いておきます。2で山が見えたら、その山の少し上へ置き直します。損切りは、その底の下へ移します。置き直したあと、約定するのは3の瞬間だけです。
山を抜けるまでに、価格はもう一度下げます。浅くても深くても構いません。底が一つに見えても二つに見えても、私は数えません。

押しの始まりの高値は、引き金ではなく上限です
では、押しが始まった場所の高値は何なのか。私はこれを、小さな山の上限として使っています。押しの中の小さな山は、その高値より下にできます。押しの中で跳ねた山だからです。
もし山の候補がその高値より上に出てきたら、それは押しの中の山ではありません。その場合、押しはもう終わっていて上に走り直しています。押しの中の山ではないので、その場面では注文を置きません。
上限には、もう一つ役目があります。押しが始まった時点では、山はまだありません。山を待っているあいだに価格が走り出すと、置く前に終わります。
なので押しが始まったら、まず上限の少し上に先に注文を置きます。損切りは、押しが耐えるはずの線(1時間足に引いた72本の移動平均線)の少し下です。押しがその線をローソク足の実体で割ったら、注文ごと消します。
山ができたら、その山の少し上へ置き直します。損切りは底の下へ上げます。量も、入る値段から損切りまでの新しい幅で口座の2%に合わせ直します。山ができないまま価格が上限を抜けたら、そのまま約定して構いません。先に置いてあった注文が上限で約定するのは、型の内です。置いていないまま上限を越えた場面を、あとから追って置かないということです。
つまり上限は、引き金ではありません。山を待つあいだの仮の置き場所です。そして、山の候補が上に出た日に自分を止める線です。
「高値を抜けた時点で入れば、早く乗れるのでは」
ここで「押しの始まりの高値を抜けた時点で入った方が、強い動きに早く乗れるのでは」と思う人がいるはずです。乗れはします。以前の私も、押しの始まりの高値に注文を置いていました。ただ、その入り方はいちばん近い山を飛ばしています。
いちばん近い山は、押しの始まりの高値より下にあります。なので価格が上へ走り直す時、先に抜けるのはいちばん近い山の方です。そこを飛ばして高値まで待つと、入る値段は上がります。
損切りは同じ押しの底の下なので、入る値段から損切りまでの幅が広がります。幅が広がれば、同じ2%の損で持てる量は減ります。

今の私は、高値の上に置いたあとでいちばん近い山を探して置き直すと決めています。早く乗れるのは高値ではなく、いちばん近い山の方です。
底の形は、問いません
押しの底が二つになる時も、きれいに横に並ぶ必要はありません。
- 2つ目の底が、1つ目と同じくらいの高さ
- 2つ目の底が、1つ目より高い
- 2つ目の底が、一瞬だけ1つ目の下に刺さって戻る
私は、この3つのどれでも注文をそのまま置いておきます。引き金は、いちばん近い山のままです。

3つ目のように2つ目の底が一瞬刺さって戻ったら、約定する前に限って損切りをその刺さりの外へ置き直します。なので約定した時の損切りは、押しの底の下(底が二つなら低い方の下)になります。
刺さるだけでなく、ローソク足の実体で1つ目の底をはっきり割ったら、注文ごと消します。

見るのは、いちばん近い山です
引き金はいちばん近い山です。高値は山の上限で、山ができるまでの仮の置き場所です。置き直したら、損切りは押しの底の下です。山の候補が上限より上に出たら、置きません。
この話も、信じないでください。最近入った注文を5つ開いて、約定した線が押しの始まりの高値だったか押しの中の山だったかを見てください。
高値で約定した注文は、入った値段から押しの底の下までの幅を測ってください。同じチャートで押しの中の山に置いていたら、その幅はいくつだったかも測って比べてください。
高値には、先に置いて待ちます。
山には、置き直して入ります。
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——罠を置く前の、唯一サボれない確認の詳細です。
——1時間足に置いた売りの注文が、約定して切られるまでの記録です。


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本記事は私の経験と考え方の共有であり、特定の金融商品の売買を推奨・勧誘するものではありません。
投資には元本を割り込む損失のリスクがあり、最終的な判断はご自身の責任で行ってください。



